昨日は行ってきました。
Radioheadのライブ。
UBC(バンクーバーにある大学)の敷地内にある野外スタジアムにて。
4年か5年前の"Hail to the Thief TOUR"の時も同じ時期に同じ会場でRadiohead見ました。
前回は快晴だったけど、今回は大雨。
Radiohead、世界で1番好きなバンド。
10代の頃から今も変わらずずっとずっとこの人達の音楽が好きで好きで。
よく思春期の頃に特定の音楽にのめり込んで崇拝してしまう様な、そういう特別な感情をRadioheadにだけは今も変わらず抱いてます。
前回から今回の"In Rainbows"の間にRadioheadにものすごく大きな変化があった。
ポップミュージックの歴史の中で誰もなしえなかった事、「資本主義に対しての勝利」をついに"In Rainbows"でやってみせたこと。
EMIっていう巨大資本の中にいながら、グロバリゼーションの名目での巨大資本による搾取や貧困と常に戦ってきた彼ら。
音楽をはじめ全てのユースカルチャーは、巨大資本による搾取を受けてきた。
特にここ最近はグロバリゼーションの名目の元にものすごくたくさんのものが犠牲になってきた。
その裏には常に途上国の子供達の犠牲があって。
オプティミズムを徹底的に嫌い、ペシミスティックな状況から目をそらすことなく、常に自分達を厳しく見つめて作品を作り続けてきた彼らだからこそできたことだと思う。
そこにこそほんとうのポジティブなパワーがあって。
オプティミスティックとポジティブは全く別ものなんだ。
レコード 〜 テープ 〜 CD
その次にくる進化がデジタルダウンロードであることはずっとわかっていたことだけれど、その扉を最初にしかるべき形で開けることができるのはRadioheadしかいないと、ずっとみんなが待ち望んでいたこと。
それに期待以上の結果で答えてくれたRadiohead。
EMIとの契約が終了して、世界最大のインディーバンドになったRadiohead。
驚くべき事は、「ダウンロードする側が値段を決める」っていうそのやり方だけでなく、"In Rainbows"っていうアルバムの中で鳴っているのがあまりにも素晴らしい勝利の音だった事。
その音楽の配信手法だけじゃなく、その作品のクオリティー自体においても、巨大資本に対して勝利を収めてしまった。
ほんとにこんなこと今までだれもできなかった。
もう、ロックスターが27歳で死んでしまう時代にすら幕を閉じてくれたのかも。

Radiohead登場と同時に雨が降り始め、予想通り"15 steps"でオープニング。
そのまま"There There"へ。
リズムの洪水の様なこのオープニングセットですでにもうノックアアウト状態。

前半中盤で、"Talk Show Host"を披露。こんなサプライズにもう感動でヘロヘロ。
今回のツアーでは、セットリストの中になにかしらサプライズが仕込まれている模様。
"Fake Plastic Tree"をやった会場もあるとか。。。うらやましー。
Japan Tourでもきっと何かサプライズがあるんじゃないでしょーか。
"National Anthem"や"Optimistic"等"KID A"からの曲もアレンジが変わって、よりタイトに。音の密度の濃さに、もうほんとにぶっとばされました。
ブッシュ政権悪夢の8年間の始まりの頃にできたアルバム"KID A"。絶望的な現状を映し出した様な作品だったアルバムからの曲達も、そこに悲観的な音はなく、むしろセレブレートする様なハピネスに溢れた音になっていた。
"KID A"はほんとに変化する作品だったんだ。

アンコール1のラストではお約束の"Everything in It's Right Place"で1人づつ退場。
アンコール2のラストでは最後の曲をオーディエンスに2択で選ばせるサービスっぷり。
"Idioteque"か"Paranoid Android"か。
個人的には"Idioteque"希望だったけど、ラストは"Paranoid Android"。
もうでもそんなことはどーでもいいや。ほんとに最高だから!
最後の"Paranoid Android"では雨もどしゃ降りに。カナダの冷たい雨も気持ちよく感じる程、全てが最高のステージで、最高の時間だった。
"In Rainbows"の勝利を祝福しようと出かけた今回のライブだったけど、Radioheadには相変わらず勝利を謳歌する様な高慢な雰囲気は一切なかったし、やっぱりあの人達には祝福されることは似合わない。
ステージの上には、相変わらずStruggleしつつも僕らにsmileを見せてくれるThom Yorkeがいて。
世界には紛争も貧困も存在し続けるし、グローバル企業もまだ巨大化し続けているし。
Radioheadが今回成し遂げたことはまだ入り口の入り口に過ぎなくて、だからまだまだ相変わらずStrugleしながら今後もずっといい音楽を作り続けてくれるんだろうと思う。
あー、ほんとに幸せだった。
ひさびさmotivateさせられた。絵描こ。